catコマンドを使ってみよう
catというコマンドは「concatenate and print files」の略で、日本語では「ファイルを連結して表示する」という意味です。主にファイルの中身を確認するために使われるコマンドで、macOSに標準で搭載されているターミナルで使用します。
まず最初に、catコマンドの最も一般的な使い方は「cat ファイル名」と入力して実行することです。これだけで、そのファイルの内容がターミナル上にずらっと表示されます。たとえば、「cat memo.txt」とすれば、memo.txtという名前のテキストファイルの内容を確認できます。エディタを開かず、内容だけ素早く見たい時に非常に便利です。
catを使う場面は様々ですが、例えばダウンロードした設定ファイルやログファイル、メモ書きなどの中身を確認したい時、「cat ファイル名」で素早く全文を表示できます。また、複数のファイルを同時に指定することも可能で、「cat file1.txt file2.txt」とすれば、それら両方のファイル内容が順に表示されます。行数が少ないファイルであれば、この方法で十分に中身の確認ができるでしょう。
catにはいくつか便利なオプションも用意されています。お勧めのオプションは「-n」です。この「-n」は行番号を付けて表示するというもので、「cat -n ファイル名」と実行すると、各行の頭に1, 2, 3...と番号が振られた状態でファイルの内容を表示してくれます。ログファイルの特定行を探す時や、プログラミングで何行目かを気にする場合などに役立ちます。
catコマンド自体は"表示"専用ではなく、「複数のファイルを一括で表示する=連結」という本来の目的もあります。例えばクリーンアップ前と後の2つのテキストをまとめて確認したい時、「cat before.txt after.txt」のように指定すると2つのファイルの内容が一つながりになって表示され、違いをざっと比較したりするのに役立ちます。もちろん複数ファイルに渡って実行しても、エラーにはなりません。
catコマンドを実行する際は、対象となるファイルがテキストファイルであることが推奨されます。バイナリファイル(画像ファイルや実行ファイルなど)にはcatを使わない方が安心です。無理にバイナリファイルにcatを使うと、画面が文字化けしたり、ターミナルが重くなったりする場合があります。
また、ファイル名を指定しないでcatのみを実行すると、「標準入力待ち」という状態になります。これはキーボードで文字を打ち込むと、それをそのまま出力してくれる状態です。自分でテキストをタイプしたあと、controlキーとD(またはcontrolキーとC)で終了させることができます。この動作を知っておくと、コマンドで何も表示されなくても慌てずに済むでしょう。
catは主に、 「すぐに簡単にファイルの中身だけ確認したい」「ちょっとしたテキストの中を見たい」という時に効果を発揮します。lsコマンドでファイル一覧を表示し、そのあとcatで中身をチェックする、といった手順になります。
それからcatはとても単純なコマンドなので、間違えて大事なファイルを壊したりする心配はほとんどありません。安心して使ってみてください。